南蔵王 横川大柳沢
日 程 2009年6月20日(土)~21日(日)
天 気 20日 曇り時々晴れ
21日 雨のち曇り
形 態 沢登り
講 師 塾長
参 加 Kiさん、Waさん、Suさん、Siさん
-コメント-
今年最初の泊りの沢。流石に荷物が重くなり、やはり皆さん荷物の重さで足取りが不安定だ。この沢は登山体系では横川水系では一番楽しめる沢となっているが、実際は、ただのゴーロの沢。滝も少なく、ゴーロ帯を詰め上げるのは体力と気力がいる。ただ初級者の体力トレーニングには丁度良い沢だ。ここの救いは詰め上げたところが高山植物の咲き乱れる芝草平。丁度チングルマが一面湿原を真っ白な花の絨毯で覆っていた。(記:塾長)
-記録(Waさん)-
仕事を終え新宿のバス停に駆け込み深夜バスに。少し改札が遅れて並んでいるとSuさんと会う。なんとWaの後ろの席がSuさん。思う存分席を倒させてもらう。途中雨が降っていたようだが、山形駅は快晴。駅で着替えてコンビニで買い物を済ませると塾長とKiさんの姿が見える。早朝で車もまばらな道を一路蔵王エコーラインを目指す。蔵王と言えばスキーと非常に単純な連想を働かせてしまうので、何となくこの時期はシーズンオフのように感じる。Siさんとの待ち合わせ時間にまだ余裕があるので、途中の駐車スペースで朝食。時間を調整して待ち合わせ場所の刈田峠駐車場先の登山口の周辺に行くと驚きました。ずらっと車が止まっている。シーズンオフではなかった。無事Siさんと会って一台をデポして渓友号で大柳沢へ向かう。途中ショートカットの道を探してダムを過ぎて萱平河崎線に出て舟引林道へ。この先どこまで行かれるか。山菜採りの車がやたら多い。舟引山に近い駐車スペースでおじさんに道を聞くと左の道だという。行ってみると横川堰という水路の行き止まりで立派な石碑もある。ここで再び山菜採りの老夫婦に道を聞く。結局さっきの分岐を左ではなく右の道ということでさっきの道までもどり右に下がって行く。地図どおりの道と喜んだのもつかの間、道が悪い。結局引き返す事になったが、ユーターン場所が無く大変であった。これがこの日一番大変だったとは塾長の弁。しかし翌日の天気を考えればより道があれたと思われるので正解だった。結局先ほどの駐車スペースまでもどって車を置き、横川本流を右に見ながら林道を行くと一本枝沢がある。入渓の沢の手前の沢かと思いきや、地形図には水線の入っていない沢であることが、次の枝沢に行ってわかる。上から大きな魚が悠然と泳いでいるのが見えてきて個人的に期待がふくらむ。その次がやはり地形図上では「空沢」である入渓の沢の「大柳沢」であった。車が止まっていたので釣り師と思われたが幸い大柳沢ではなかった。橋の下に

降りてここでお昼。もう12時でこの先時間がやや心配。ここでWa・Siさん・Kiさん・Suさんという順番が指示される。久々の泊まりで荷物の重さを全身に感じながら出発。大きめの石が続くゴーロをよっこらしょという感じで登っていく。自分も含めてまだ荷が体になじんでいないのでゆっくり遡行して30分ほどで一本取る。さらにだらだらとゴーロが続き、淵では魚が走る。やっと出合った6mほどの滝は左側の苔むしたところを慎重に登る。その上で塾長より釣りながら遡行して良しと声がかかる。お言葉に甘えて竿を出すがかからない。すかさず塾長が竿を出すと立て続けに2匹。こちらはあたりはあるのだが岩魚のわりに食いが浅い。ボーズかと半分覚悟しながら6mほどの滝の二つある淵の手前の淵で尺の岩魚がWaにかかる。しかしその上で塾長がもう一回り大きい岩魚を釣る。すかさずタモを渡す程
の大物だった。お見事です。この滝で釣りは終わり。その上からは魚影が見えなかったので、ここが魚止めと思われる。滝は右側の岩と草付きの間を登るがザレていてやや登りづらい。Waが登ってSiさんとKiさんにザイルを出す。Suさんはフリーで登る。結局ザイルはここだけであった。高度も1250mあたりで一回休憩、15:45。ここからは幕場を探しながらの遡行となる。地形図では1300mより手前辺りの等高線の広がり具合から1270~80付近が泊まりの予定地だ。しかし相変わらずゴーロが続き適地がない。16時を過ぎそろそ
ろ決めないと思うがとうとう前に多段の滝が見える所まで来てしまう。塾長が偵察に行くが結局無いとのことで、少し下がって石を動かせばなんとか使える幕場を見つける。寝る場とたき火の位置を整備し薪をみなで集める。ターフを張る段で塾長より指導。はなはだ情けない限りで、他にもたき火の火付けや火を継続させて燃やす事、薪の置く場所など細かく指導を受ける。ともかくも無事おいしいキムチ鍋と岩魚にありつけ火を囲んで夜も更けていく。
翌日は4時前から雨がひどくなりその雨音で目が覚める。少し憂鬱になる。かなり雨脚が強い中5時に起床。食事と片付けを済ませ7時に出発。高度は1300mから密になり1500mあたりまできついと予想されるが、出だしから昨日のゴーロの傾斜をきつくしたような沢が続く。出発するころから雨が上がり、逆に気温が上がり出す。Siさんが上下雨具を付けていたのでその着替えで小休止。1360m辺りで10mの直滝は逆層で岩が剥がれ落ちそうなので、右からヤブの中を巻く。水量が減り20mの所は手足ともホールドが豊富で簡単に上れる。ただ雨で濡れているのでこれも慎重に上る。再び水量が復活して、釜がいくつか現れるが、大抵はへつっていける。高度が1500mを
越えた辺りで小さな雪渓が右にある。その先の釜がやや深めで右をへつるが先の足場に届かず腰までつかる。後続のSiさんに届きそうだった足場を指示するがSiさんも届かず同じ目に遭わせてしまう。軽率でした、すいません。その先さらにより深い釜は左を巻き上に出る。高度計は1535mを指していた。振り向くと下に雲海が広がり絶景。ここからはゴーロは続くが傾斜は緩くなる。両側が笹になり芝草平の付近である事がわかる。ここからのルート取りを慎重に行くために一回休憩しルートを塾長に相談する、9:41。二俣を右
に進み小滝を越えてさらに右に。その先に右に上がる踏み跡を上がってみると出ました芝草平。チングルマの白い花が絨毯のように広がっている。なにやらぱっとしない沢だったが、この風景はお見事。花をなるべく踏まないように小川に沿って登っていくとさらにチングルマが密集しているところに出合い、しばしみとれる。視界がきいていたのが、あっという間にガスでみえなくなったりめまぐるしい。すぐに登山道の見晴台に出るが、誰も居ない。ここで休憩して、この後の登山道も道が悪いだろうという事で、沢靴のまま出発。木道のある所はよいが、ぬかるんだところが多く閉口する。沢よりよっぽど怖い思いをしながら南蔵王縦走コースを杉ケ峰・刈田峠と越えてデポした南蔵王登山口まで約2時間かけてゆっくり下山。途中多くの登山者に会う。ここから塾長とSiさんは車を回収に行き、残った3名は御釜へ行く刈田リフト下の刈田駐車場まで歩き、日が出てきた下で昼寝などをしてまったりと待つ。約3時間後渓友号が到着。急いで遠刈田温泉の公衆浴場のなかなか熱い湯に入り、食事を済ませ、それほどの渋滞もなく東京に着きました。沢自体の遡行価値はそれほど高いとはいえませんが、泊まりの荷物を背負って沢を歩くというトレーニングとしてとても良かった事と、芝草平のお花畑はご褒美でした。
<コースタイム>
20日 山形駅05:35~舟引林道県境付近10:20-11:01~大柳沢橋下昼食後入渓11:51-12:24~1280m付近泊場着16:30
21日 泊場発7:06~芝草平登山道見晴台10:31-10:42~蔵王エコーライン刈田峠南蔵王登山口12:08
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