2009年4月27日月曜日

2009.4.26

奥多摩・奥多摩川入川谷~日原川逆川右俣~逆川大ダワ沢

日 程 2009年4月26日(日)
天 気 快晴
形 態 沢登り
講 師 塾長、アシスタント講師
参 加 Saさん、Yoさん、Kiさん、Waさん、Suさん、Aoさん
-コメント-
前日の丹沢の沢が悪天候で中止となったため、参加者が6人と、久し振りに大人数での山行となる。今回は西川林道終点の大根の山ノ神の所を起点に入川谷から逆川を周遊する。
入川谷の入渓点で釣り人に出会い、昨年、片品川西俣沢で釣り人に車を悪戯された悪夢がよぎるが、今回は何事もなく、新緑の沢の遡・下降を楽しむことができた。(記:塾長)
-記録(Aoさん)-
 前日の25日は二つ玉低気圧が日本列島上空を通過、激しい雨の上に寒い一日となる。翌日の天候を心配したが、雨が汚れた都会の空気を洗い流してくれたおかげで、空気の澄んださわやかな青空の下、沢登りを楽しむことができた。
 鳩ノ巣駅から渓友号に乗車、駅すぐの横の林道を進み、8時05分大根山ノ神に到着。塾長より入川谷遡行、逆川下降、大ダワ沢を再度ツメ上げる行程で、中級レベルの体力を要すること。入川谷の核心部である速滝高巻き時の落石、逆川の懸垂下降時の注意点等々の説明を受ける。
 今日のリードはAoさんに決定。大根山ノ神を峰集落跡に向けて8時40分出発する。
峰集落は完全な廃村、山道を左に曲がり、神社と大木のある、入川谷並行して走る山道を上流方面に進む。布滝沢出合に着く分岐を通過、次の入川谷標高590mに派生する尾根につけられた山道を下降、9時05分に入渓するものの、直後、釣り師と遭遇したため、再度、山道に戻り、姥岩沢手前の沢を下降、9時40分入渓する。すぐに外道滝(8m)に到着。奥に石積みの堰堤もあるようでここはトラロープがある左から巻く。出合に堰堤のある姥岩沢を過ぎると、銚子滝(10m)となる。直登は困難なのでここもトラロープのある左から巻く。急傾斜で滝上へのトラバースも高度感があるので慎重に。
右のクマタカ沢と左の柳ガマ沢を過ぎると、奥に2段の滝を持つ速滝(10m、25m)が現われる(10時20分)。上段の滝は華麗な姿で美しい。直登は難しく、左の沢を上がり一段目の滝上にトラバースする踏み跡を進むと2段目の滝下に出れる。2段目は左の岩稜を登り、上部のスラブ壁まで進むことも可能であるが、岩が脆く、ここは岩稜左の樹林帯にある踏み跡をたどるとよい。上部の明るいスラブ壁は残置トラロープが蜘蛛の糸ように垂れ下がっているが、相当古くボロボロなので注意しながら壁上部の樹林帯まで進む。ここは、崩れた岩が堆積して、足元は不安定かつ落石の巣となるので細心の注意が必要。
ここから岩のバンドに沿って滝上にでるが、バンドの中間までは下降するので、ザイルで斜めに懸垂下降しながら進む。中間地点以降滝上までのトラバースも高度感があるので慎重に枯れ木にも注意して進む。
 この先、標高800m付近まで、小滝が連続し、沢の傾斜は増してくる。標高820mの分岐を過ぎ、3mの小滝を左から越え、続いて現われる2段15mの滝は左から登り、2段目は右からあがる。
標高935m付近に仕事道が沢を横切ると、この先で水は無くなる。 沢は傾斜をますます強め、この付近からガレと落ち葉と倒木が沢を埋め尽くしているので歩きにくく、体力を消耗するところ。標高1070mの最後の分岐から中間の尾根に出てそのまま進むと、標高1215mの登山道に到着する。
ここから登山道の反対にある逆川右俣を下降する。しばらくは涸れ沢であるが、落ち葉が大量に堆積し、とにかく歩きづらい。右から1本沢が流入すると水の流れる沢となる。右俣最大の滝3段30mは上流からみて右手を2ピッチで懸垂下降。二俣下の10m滝は左から下降、わさび田跡の枝沢を過ぎると、ウスバ林道が沢を横切る。直下の10mの滝は沢に掛かる橋を右に進み林道の左手脇からの踏み跡を利用し滝下に降りる。その先のいくつかの滝を架ける25m壁を懸垂下降して、16時05分に大ダワ沢出合に到着。
 大ダワ沢出合は石門と呼ばれる6mの滝が落ちているが、直登はシャワークライムとなるので、今回は左横を巻いた。周辺は広葉樹の自然林で、この沢は落ち葉の堆積度が半端なく、歩くたび膝まで埋まってしまい難儀する。この状態が沢のツメ手前まで続くのでたまらない。水はツメ直下まで細々と流れているので沢屋にとってはうれしいところか。最後は、鹿策に翻弄されたが、17時05分何とか大ダワ手前標高1025m付近登山道に到着する。新緑と稜線に沈みつつある夕日、湿度の低い春のきりりとした空気は、長い遡行を終えた身にはなんともかえがたく充実度が倍増する瞬間だった。(沢靴を脱ぎ、ネオプレーンソックスをとった瞬間、蒸れた足が一気に乾いてく過程も実は自分にとっては、ひそかな楽しみの一つである)。
 一旦、大ダワに戻りそこから大根山ノ神に通ずる登山道を高速下山、18時05分大根山ノ神に到着、最後は遂行完了を全員ハイタッチで祝った。
<コースタイム>
大根山ノ神8:40~入川谷9:05~(登り返し尾根道へ)~姥岩沢手前の沢下降し620m付近入渓9:40~姥岩沢出合9:50~銚子滝上10:05-10:15~速滝10:20-11:10~840m11:40~935m付近昼食12:05-12:35~1215m付近登山道13:40~逆川右俣下降開始大滝13:50~ウスバ林道15:15~大ダワ沢出合16:05~1025m付近登山道17:05-17:25~大根山ノ神着18:05

2009年4月21日火曜日

2009.4.19

奥多摩・峰谷川茂窪谷

日 程 2009年4月19日(日)
天 気 晴れ
形 態 沢登り
講 師 塾長、アシスタント
参 加 Saさん、Yoさん、Waさん
-コメント-
この沢はワサビ田が多く遡行価値のない沢として忘れられていた所だが、今は源流部にワサビ田跡が残るのみで沢筋も明るく、滝もほどほどに懸かる初級者向きの楽しい沢だ。ただ源頭部はルンゼ状の急なガレが続き落石に気を使う。今回も9期生Waさんにトップを経験してもらうが、歩幅が広く、後続は着いて行くのが精一杯の状態だった。(記:塾長)
-記録(Yoさん)-
青梅駅改札に7:16分に集合し、渓友号で峰谷川沿いに北上する。 峰谷林道終点まで行く予定だったが、坊主谷を分けて少し行くと、林道崩壊のため通行止めになっていたので、そこに駐車し沢仕度をする。青梅からここまで入るのに1時間かかった。車中でWaさんが本日のリーダーと指名される。これからは当日に指名ということになるそうなので、うかうかしてはいられない。この沢は塾長も初めてとのことで期待が膨らむ。
 歩き始めてすぐに左から枝沢が入る。2.5万地図のモクボ谷の「ク」付近か。その先で林道が崩壊していて、右壁に上の道に上がる金属の梯子が取り付けられていた。水溜りに大量の蛙の卵があり、ガマがのっそりはっていて踏みつけそうになった。蛙の結婚シーズンだ。崩壊地の先は舗装された林道が少し残りすぐに土の道になった。左の川原には山葵田が続く。右から堰堤のある枝沢が入り林道終点。足の長いWaさんの後を足の短い後続が追いかけ一汗かいた。
 小休止してから山葵田の脇をぬけて入渓。左から枝沢(810m地点)が入った先に小屋跡その先に木の橋が架かっている。堰堤を3つ左の仕事道を使って越えると、左から枝沢(940m地点)枝沢にも堰堤がある。すぐ先で4つ目の堰堤。左からもう一つ枝沢が入る。その先に2段10mの滝。いよいよ滝が出てきた。左から越える。左壁にトラロープがかかっていた。この先は小滝が連続する。2段5m滝を越えると沢が開け、山仕事の方のものか焚き火跡が残っていた。このあとゴルジュの中に小滝が連続する。上がったところで小休止。釜のある滑滝のあと10m滝は左をまく。ここで左から枝沢がはいる。小さい釜を持つ3段10mは左をへつり気味にのぼる。その上も釜のある5m滝。この釜の中に鹿の骨があった。この辺りから倒木が多くなる。また小滝が続き4段20mの滝。右の枯葉の斜面を登って巻き、Waさんが自己確保を取ってから立ち木に懸垂下降のようにお助けロープを巻き、そのロープを持ってごぼうで沢床に降りる。
 その先に釜のある4m滝。少し立っていて滑りやすそうだ。Waさんが登り、後続をお助けロープで肩がらみで確保。結局ロープが出たのはこれだけだった。
 沢が開けてゴーロとなる。5m滝をあがると右から細い滑滝がはいる。1080m地点か(水量比3:1)。沢床にはケルンが積まれていて、左に山葵田の石積みが残っていた。釜のある5m滝をあがると1:1の二俣(1110m地点?)右俣には太い倒木が立った8mの滝がかかっていた。ここで小休止。ピンクの山ツツジが鮮やかだ。左俣に入る。滑滝、小滝が続く。山葵を収穫。倒木を越えると2段8mの細い滝。左に作業小屋が残っている。右から枝沢が入る。
 この先すぐに奥の二又(1220m1:1)先にまた作業小屋が見える。ここで昼食。左側奥には唐松の林が見える。林の奥は赤杭尾根か。沢周辺は細い広葉樹の潅木がまばらに立ち、目前には三頭山が見える。この辺りからいよいよ急登なので、覚悟してサプリメントでドーピングする。   
 右沢にはいる。少し行くと、また左から枝沢がはいる(1300m地点)。ここにも作業小屋があった。また小滝が続く。1400m地点で右から枝沢。この辺りから伏流となるので水汲み休憩。1450mで左から枝沢。まだ小滝がある。急なガレを登る。1733mの高丸山に突き上げるように直進、だんだん岩っぽくなり、最後まで枯小滝を登る感じで詰める。頭上に木橋が見え、最後はぐずぐずの詰めで、落石に注意しながら1620m地点の林道に飛び出した。
 登山道で靴を履き替える。よく踏まれた道をほぼ水平に赤杭尾根に向けて歩く。唐松林の中のいい道だ。15分ほどで千本ツツジ石尾根縦走路と赤杭尾根への分岐。ここで小休止。トレイルランニングの方たちとすれ違う。ここは今年2月にトレーニング山行で通ったところだが、あのときは雪がついていたせいか印象がうすく記憶がおぼろで塾長に言われて、ああ、そうだったと思い出す始末だった。
 「峰谷へ」との道標に従って、植林の中を下山する。1450m付近から登山道は尾根をはずして降りている。ここで思わず尾根通しに行きそうになった。しばらく降りると、1364mピークとの鞍部が見えてくる。このあたりで林の中の薄い踏み跡にしたがって谷の方に少しおりると地図にある峰谷への道が続いていた。1300m地点。ここからモノレールが尾根通しに840m付近まで続いており、そのわきに仕事道がジグザグにつけられていた。我々はモノレール沿いに下り、急斜面では仕事道を利用して林道終点までもどった。
 塾長も初めてで、資料のない沢とのことで、「次に何があるのかな」と思いながら沢を遡行するのは楽しかった。山葵田跡が残り、こんな奥まで入って仕事をされていたのかと昔の方の苦労を思った。赤杭尾根の杉林は枝打ちなどしっかり手入れされているようだった。滝もけっこうかかり、詰めはきつかったが、まだ木がうるさくないので見晴らしもよく春の沢を楽しめた。今回が初リードのWaさんは落ち着いて的確にリードされ安心してついていくことができました。ありがとうざいました。
<コースタイム> 
青梅駅集合7:16~林道終点手前通行止め地点(駐車)8:24~沢支度・出発9:00~林道終点 9:13~入渓9:18~小滝連続の上9:45-51~1110m地点10:44-54~奥二又1220m付近(昼食) 11:15-50~1300m地点11:51~1400m地点12:07-15~水汲み12:26~登山道(靴履き替え)13:28-42~千本ツツジから峰谷への分岐13:56-14:10~1000m地点15:04-12~林道終点 15:26~車15:39
2009.4.18

奥多摩・北秋川湯久保沢

日 程 2009年4月18日(日)
天 気 曇り時々晴れ
形 態 沢登り
講 師 塾長
参 加 Yaさん、Suさん、Kawaさん
-コメント-
この沢は倒木でかなり荒れているとのことだったが、下流部の倒木帯以外は滝もほどほどに懸かり、登れない滝もあって結構時間のかかる沢だ。今回はSuさんに初めてトップを歩いてもらったことや新人の方がいたこともあり、コンクリートの貯水槽先の二俣で時間切れとなる。(記:塾長)
-記録(Suさん)-
 暖かい日が続いていたが朝から少し肌寒くこの時期なにを着たらいいのか迷ってしまう。何枚かザックに多めに入れ武蔵五日市に向かう。今でこそ立川から乗り換えて一人で行けるが一年前の私は右も左もわからず電車にも乗れなかったのを思い出す。すでに駅には塾長と本日から入会のKawaさんが待っていて簡単に挨拶をし出発する。30分で目的地に着くもののなかなかいい駐車場所が見つからずうろうろしてしまう。程よい空き地を見つけ駐車。準備をし塾長の説明を受け出発しようとしたら今回のリーダーは私の名前が呼ばれる。いつも誰かの後ろをくっついてばかりで先頭なんてまだまだ先なんてたかをくくっていたので突然の言葉に頭が真っ白になってしまった。入渓場所は?どこを進めばいいの?とわからないことだらけでしたが水の中を進んでいけばどうにかなる精神で出発。北秋川に入る。駐車場所を探していた時に見えたキリスト教道場が左上に見えた。ここが湯久保沢との出合。湯久保沢は倒木が多いと聞いていたが目の前には10mの倒木が40本近くみられとても先頭では進めず塾長に変わっていただく。20分かけ倒木を乗り越え一息つく。その後は小滝が続き430m右側斜面は木が伐採され人家と電線が見える。450m過ぎてからはナメの小滝が続くが難なくのぼっていける。しばらく行くと10mの滝が2本みえた。後で調べてみると両門の滝(夫婦の滝)と呼ばれているようである。ここは右から巻く。その後3mの滝の先に橋が架かっているのが見え下をくぐって進み次の3mの滝をヘつっていたら落ちてしまう。結局右から巻くことにする。また、倒木がでてきてうんざりするがその先に少し開けた日のあたる場所を見つけ昼食にする。天気は良いのに沢には日が入らず薄暗いイメージが残る。そのあとも2段の滝小滝と問題なく進み650m付近まできた。ここで地形図を確認したのだが本来なら左沢に行くところどう見ても右沢の方が明るく水量もあり滝も見えた

ため右に進んでしまった。しばらく行くと左から沢が入ってくるはずなのにないことから700mの二俣と間違えたことに気づき山をトラバースすることになる。30分かけ700m付近に着き左沢を見つけ進むがこの時点で14時30分。このまま進んでも明るいうちに帰ってこられると思われたが6mの滝で懸垂下降の練習をしようということになり滝右側で行う。来る途中左枝沢に見えた仕事道に戻り下山する。しばらく行くとアスファルト道路が見えたがせっかくだからと山道を進んでいくがさっき見えた小屋が見えてきて同じところに戻ってしまうためアスファルトで帰ることにする。この道には尾根通りと標識があり人家もみられる。このあたりの桜は今が満開で私たちの目を楽しませてくれた。バス道路につきここからバス停3個分を歩き駐車場所に戻った。
 当日リーダーの指名を受け何が何だか分からずただやみくもに進んでしまったように思える。右に行ったり左に行ったり進めなく戻ったりと反省することばかりだった。初参加のKawaさんすぐ後ろで何度となく声をかけてくれたYaさん危ない所では先頭を変わってくれた塾長。皆さんにご迷惑をかけながらリーダーの重みをひしひしと感じることが出来ました。次回リーダーをするときはもっと周りを見られるよう視野を広げておきたいと思います。
<コースタイム>
駐車地点出発9:38~湯久保沢出合10:05~(昼食)~700M付近14:30~バス道路はねつき橋16:25~駐車場所到着16:40

2009年4月13日月曜日

2009.4.11-12

南会津・山毛欅沢山~小手沢山

日 程 2009年4月11日(土)~12日(日)
行 程 鳥井戸橋~P1088~P1285~P1386~山毛欅沢山~小手沢山
天 気 11日 快晴 12日 曇りのち晴れ
形 態 雪山
講 師 塾長
参 加 Saさん、Kiさん、Yaさん、Waさん
-コメント-
両日とも良い天気に恵まれ、春山を十分楽しむことができた。
今年は雪が少なく、取り付きは花粉と土埃の堆積した急斜面だが、雪が出てくると快適な雪面が続き、特に山毛欅沢山へ上がる稜線直下はなだらかな斜面となり、ブナの森の快適なテント場が広がる素晴らしい所だ。山毛欅沢山の稜線から小手沢山へ向かう尾根筋も平坦な雪面が広がり、非常に快適なところ。山スキーで歩けば快適な斜面が広がる。今回はほとんど風もなく、暖かな日が両日続いたので外に雪のテーブルを作り、快適な食卓を囲み、至福の晩餐となる。(記:塾長)
-記録(記:Waさん)-
 今年度最後の雪山登山。天気も良さそうで眺望が楽しみ。定刻に集合し、大泉からSAに一度立ち寄っただけで西那須野塩原インターまで順調に進む。高速を下りて国道を通り道の駅たじまに入るが、そこではなくその先の会津高原尾瀬口駅に泊まる。誰も居なくてそれほど寒くもなくなかなか快適。2時過ぎに就寝。明け方少し冷え込んだが思ったより寒くはなかった。朝になり外に出てみると、周りの山に雪が全くない。かろうじて山間からのぞく山の頂上に少し雪があるか。完全に春山登山の様相を呈してきた。約一時間で出発地の鳥井戸橋に到着。一度先の赤岩橋まで行ってしまい引き返す。鳥井戸橋の奥にジムニーが一台。釣り師のような気がするが、川は雪代でピンポイントの釣りになっているだろう。その手前に渓友号を止める。今日は沢遡行ではないのでトラブルの心配はない。それにしても雪がない。上を見上げると尾根の頭辺りにはまばらに雪がありそう。わかんはともかくアイゼンの出番はあるのかと思いつつ支度をする。川にかかる頑丈な橋を越えて仕事道のようなところから取り付くがその踏み跡も最初はともかく後はそれほどはっきりしたものではない。出だしからなかなかの急登だがそれ以上にほこりがすごい。先頭を塾長、以下Saさん、Kiさん、Wa、Yaさんの順番で登ったが、先頭のお二方が花粉症で大変なことになる。道の脇に紫色のカタクリの花がぽつぽつあって癒される。100mほど登って一息入れる。それにしても暑い。初夏の様相だ。少しずつ雪がではじめる。石で出来た小さな山神に挨拶をして、少し平らなところを過ぎると枝尾根が左にある。ここで塾長が赤布をつける。地面から土が消え雪面が続くようになったところでワカンを付ける。さらに少し行った枝所にまた枝尾根があり二枚目の赤布をつける。これは赤磐橋のほうに下りる尾根か。ここで先行者の踏み跡がある。今日では無さそうか。1000mを越える辺りから眺望が開けてくる。周りの稜線の山々が目を楽しませてくれる。それを励みにP1088に。右側はずっと雪庇が続いている。右にゆっくり回り込むように尾根が続いていて視界も良好なので恐怖感はない。逆に天候が悪化したときにはこういう所でも危険になるということかもしれない。馬の背のように続く尾根筋を登っていく。ここで先頭がSaさんに、塾長は最後にまわる。P1285で昼食。出発から3時間30分ぐらい。少し下りて再び登り返すと泊場予定地のP1330付近につく。もうちょっと先までということになりP1386付近に泊場を決める。太い山毛欅の木が生えた平坦な地で最高の場所だ。ここで塾長はツウェルトを、我々はテントを張る。さらにその間にSaさん発案のテーブル作り。足の置き場を掘って快適なテーブルができあがる。空身になり、明日登る予定であった山毛欅沢山を目指すことにする。荷物が無く楽ちんの登りで山毛欅沢山手前の鞍部まで30分かからずに行く。左手西南の方には山毛欅沢山のピークが見える。そのさらに左手には三ッ岩岳や会津駒ヶ岳が真っ白で優美な姿を見せている。さっきとは逆に左側が雪庇が続く尾根筋を登っていくとあっという間に山毛欅沢山の頂上に立つ。雪庇が怖いのであまり先には行かずお約束の万歳で写真を撮ってもらう。下りはさらに雪の感触を楽しみながら快適に下りる。下の方の腐った雪とは違うしまった雪だ。泊場に着くとまだ15時過ぎ。取りあえず乾杯でそのまま食事の支度をゆっくりとする。なにしろまだ日も高く、風もなく眠気が襲ってくる。夕食はYaさん担当でキムチ鍋。みなでワイワイやりながらおいしくいただく。Yaさんは今回食担で事前に家で同じものを一回作ったそうです。さすがです。塾長はもう眠いといって横になり、ではということで日が落ちる前にテントに入る。起床が6時なので12時間も眠れるかと思いきや、何度か目を覚ましたが結局寝てしまった。一度深夜にテント外に出て用を足すとき、お月様のきれいなこと。十五夜を過ぎて少し欠けた立待月あたりか、山毛欅の木々の中で本当に守られているようだった。
 12日早い人は5時30分ごろから起きてゆっくり朝食。昨日のキムチ鍋に醤油出汁でうどん。絶品でした。体も温まって出発。昨日よりは少し曇りがちだが今日も風が無く快適。Saさんは日焼けして顔が真っ赤。Kiさんは帽子にサングラスで避暑地のマダム風でした。途中から先頭がSaさんからYaさんに代わる。今日は必要なものだけを入れてザックを背負っているが昨日とほぼ同タイムで鞍部まであがる。昨日よりも雪が溶けて雪庇の下の土が多く出ているような気がする。先行者の踏み跡は鞍部から今日行く小手沢山に続いている。丸山に続く稜線部を地形図で破線で書かれているのをてっきり道と勘違いしていたが塾長から境界線と指摘される。ずいぶん先にある丸山で北の方に見えてそれほど標高はないがすっきりと名前通り丸く、Saさんの頭のようだと塾長が言っていました。そこから二つの小ピークを上り下りして目指す小手沢山へ。途中横切るように大きな熊の足跡。さらにうさぎや鳥の足跡も。ただ不思議なことに先行者のスノシューの跡が小手沢山のピークで終わっていて後がなかった。てっきり縦走かと思っていたが。これは結局わからずじまいとなった。小手沢山でもお約束の万歳をして泊場に戻る。昼食をとり荷物をまとめ名残惜しく泊場を後にする。周りの稜線部の山々を見ながら下る。なかなか急なところを登ってきたなあなどと思いながら快適に下る。付けた赤布を回収し、行きにワカンを付けたところで脱ぐ。途中から深瀬沢と幽ノ沢が一つになった先あたりで行きのルートと違う川沿いの道を行く。笹に捕まりながらなかなか急な下りだ。左手のずっと下に川が雪代の濁流になっているのが見える。竿を出すところはちょっとないなあなどと余計なことを考えながら下っていくとやっと道が見える。車のおいてある橋に行くといきなり、もあっとした暑さを感じる。さっきまで雪の中で歩き泊っていたのが嘘のようだ。この後三ッ岩山登り口にある小豆温泉窓明の湯でさっぱりして東京へ。渋滞はあったがおそれた程でなく日曜日としては普通だったのか。ともかく天気に恵まれ最高の山行となりました。
<コースタイム>
10日 武蔵境駅21:57~会津高原駅1:03
11日 会津高原駅6:51~鳥井戸橋7:45-8:40~山神9:44~930m付近一枚目の赤布9:57~
    940m付近わかん装着10:16-10:24~975m付近二枚目の赤布10:29~P108810:45-11:07
    ~P1285昼食12:09-12:44~泊場13:07-13:51~山毛欅沢山鞍部14:18-14:22~山毛欅沢山
    14:33-14:39~山毛欅沢山鞍部14:49~泊場15:08
12日 泊場8:20~山毛欅沢山鞍部8:46-8:58~P1526 9:12~小手沢山9:43-10:00~泊場11:01
    昼食・撤収作業12:02~P1285 12:16-12:21~975m付近二枚目の赤布12:49-12:58~940m
    付近わかん脱着13:01-13:05~山神13:16~鳥井戸橋13:47

2009年4月7日火曜日

2009.4.5

セルフレスキュー講習会

日 程 2009年4月5日(日)
場 所 丹沢・新茅ノ沢
天 気 曇り
形 態 訓練山行
講 師 塾長、アシスタント講師
参 加 Saさん、Yoさん、Kiさん、Yaさん、Waさん、Suさん
-コメント-
今までの教室でのレスキュー講習は、形だけのものだったが、今年の沢登りは、カリキュラムに縛られて今まで行けなかった沢屋でしか知らない沢を多く取り入れる予定にしているので、より実践的なセルフレスキューの講習を行う。ただ1日で全てを参加者全員に繰り返し行なってもらうにはあまりにも時間が足りなく、結局は新しい技術を学んでもらうことが主になってしまう。(記:塾長)
‐フォト-




























2009.4.4

奥多摩・南秋川矢沢熊倉沢右俣右沢~左沢下降

日 程 2009年4月4日(土)
天 気 曇り時々晴れ
形 態 沢登り
講 師 塾長
参 加 Saさん、Yoさん
-コメント-
参加者が少ないので中止を予定していたが、短い沢ということもあり、天気も良いということだったので実施する。
熊倉沢は初心者には手頃な沢で、難しい所もなく、ゆっくりと沢登りを楽しめる所だが、参加者の皆さんにとっては物足りない沢だ。車を落合橋の進入禁止のところに止めるが、昨年崩れて通れなくなっていた林道は終点まで車で入れるようになっている。天気はうす曇だったが、暖かな日で、短いながらも早春の沢歩きを十分楽しむことができた。
-記録(Yoさん)-
 五日市駅に集合して、渓友号で車窓から咲き始めた桜を楽しみながら熊倉林道と矢沢林道が分岐するところにある落合橋のところまで入る。道路脇に山仕事の方の車が止まっていて、その反対側に一旦車を止めたら、猟犬を連れて戻ってきたおじさんに早速注意されてしまった。
この先にもう一台仕事の車が入っているのでここに止められるとその人が帰れなくなるとのこと。我々はそこに駐車するつもりではなかったのだが、以前迷惑駐車で半日帰れなくなった苦い経験があるとのことだった。たまにおじゃまする私たちが山で生活する方たちにうっかり迷惑をかけていることもあるのだと反省。気をつけなくては。
 幸いその方はもう帰るとのことだったので、その方の駐車されていたところに、車を止めさせていただいて沢支度をし、熊倉林道に入る。ゲートを過ぎ橋を二つ越えたところに道幅が広い絶好の駐車スペースがあった。ここまで車で来たほうがよさそうだ。その先左俣を過ぎて林道終点で小休止。ぽかぽか陽気で休んでいると、まったりしてしまい、動きたくなくなってくる。林道終点から右俣にそって続く仕事道(堰堤のようになっている上)を少し歩いて入渓する。すぐの3m滝をこえて、小滝をこえると1:1の二俣。右沢に入る。
 川幅が狭まり、ゴルジュの奥に陸軍滝(3段18m)が見えてくる。水量は多くなく水流がいくつかに分かれて落ちている。日の光の当たり方によって水の輝きが違って美しい。名前に似合わず繊細でやさしい印象の滝だ。しばらく鑑賞してから左のぐずぐずの斜面を上がって巻く。落ち口すぐに右からトヤド沢がはいる。(水量比2:1)ここで小休止。
 少し行くと沢が開ける。左に炭焼き跡、右の斜面にはイチリンソウ(ニリンソウ?)の群落がある。まだ花は咲き始めのようだった。あと1週間もすればかわいい群落が見られそうだ。
 沢は狭まりゴルジュとなる。滑滝の先に5mCS滝。これが今回の核心か。落ち口手前にハーケンが打ってあり、古いシュリンゲがかかっている。塾長がこれを使って突破。Saさんが足を補助した。我々お助け紐で確保してもらってなんとか上がる。この先も滝が続く。ずるずるの滑りやすい3m滝をあがると10m滑滝。ここで沢が分かれる。670m地点の二俣か。右には10m滝が見える。ここで小休止。10m滝を左から登り途中で右に抜ける。高度があるのでちょっと緊張した。(この先で多分椎茸3本を塾長が収穫したと思う。記憶があいまいですみません。高級どんこのように肉厚で新鮮だった。)その先も小滝が続く。途中スラブ状3m滝は滑りやすく、私だけ塾長のお助け紐のお世話になってしまった。
 この辺で伏流となり、まじかに枝尾根が迫ってくる。右から730m地点の枝沢が入る。枯葉の中の詰めだ。左に行く。この先、780m地点で二又に。ここで小休止後、右に行く。
 枯葉の中にも小滝が隠れている。途中から左斜面を上がり、浅間峠を少しショートカットして峠から少し下った山道に出る。そのまま少し行くと関東ふれあいの道の道標があった。浅間峠0・3キロ、三国峠へ3キロとある。この道標のところから、北東の尾根を下る。仕事道のようでところどころに赤テープがあった。途中から尾根をはずして左沢へ向けて斜面を下る。塾長は山道と同じスピードでぐんぐん行き、へっぴり腰の後続は離される。700m地点で沢床に。ここで昼食。
 下降を開始する。多段の滑滝10mを左からこえその先5m滑を二つ超えると1:1の二俣、600m地点か。その先二つの5m滝は右を巻き3m滝を越えると2段8m滝。これは右の立ち木を支点にして懸垂で降りる。先には木の橋が見える。この先で左から枝沢が入る、570m地点。少し行くと右沢との分岐。林道終点に14:01着。左俣遡行もできそうな時間であったが、翌日のレスキュー訓練に備えて、終了とする。車には14:22分に着いた。
 木々の新芽、白やピンクのイチリンソウ、ハシリイドコロ、スミレ達と沢の中は春を迎えてにぎやかで、春の沢を満喫できた。初級の沢とのことだったが滑りやすいところや、難しいCS滝では、緊張する場面もあり、斜面や沢下降ではもたつき、沢屋への道は遠いのだった。
 収穫した椎茸を分配するのを忘れ持ち帰ってしまったので、3本とも網焼きにして熱々に醤油をたらしていただいてしまいました。塾長、Saさん、すみません。2名と参加者が少なかったのに山行ができてよかったです。楽しい山行をありがとうございました。
<コースタイム>
武蔵五日市改札前8:50-(車)-落合橋9:48~林道終点10:10-17 ~入渓右沢、左沢の二俣10:27~ 陸軍滝10:34 ~滝上10:38 -45~CS滝上10:57~670m地点二俣11:10-17~最後の二又11:54~山道にでる12:08 ~700m地点 左沢沢床(昼食)12:29-13:04 ~600m地点二俣13:19 ~右沢出合13:50 ~ 林道終点14:01~車14:22